
日本医療安全学術講師会
Japan Medical Safety Academic Instructor Association
急速な少子高齢化や医療技術の進歩によって、医療・看護業務は複雑かつ多様化しています。
この流れに対応するため、他の医療・コメディカルとの協働、つまり、医療安全に関する医療業務には、医科、看護、歯科、医薬品、医療機器など多岐にわたり、医療現場はそれらの協働作業で展開されます。
医療現場は基本的な作業手順はあるものの、多くの特殊事例があり、また、患者ごとの対応も異なり複雑化しているため、様々な危険性と隣り合わせで業務が遂行されていることを各々が改めて理解する必要があり、日々進歩・複雑化する医療に対して、各々が医療安全管理学習を継続していかなくてはなりません。
厚生労働省の医療安全対策検討会議で公表された医療安全管理者の業務指針にもあるように、医療の安全管理に携わるものとして、継続的に学習と経験を積み重ねていくことは必須の要件で、さらなる医療安全推進を目指す医療安全管理者および医療安全担当者がスキルアップを図るための継続的学習が求められています。
当会の有資格者は、医療安全管理のスペシャリストとして、メディカルリスクマネジメント、管理工学、医療経営・経済学、リスク情報学、品質管理、システム工学、リスク心理学・リスク行動学、ガバナンス 、組織学、リーダシップ、臨床安全コミュニケーション、臨床コーチングなどの共通部分についても、問題意識と解決策など、有資格者教育規定に基づく毎年2回(前期・後期)実施している医療安全管理継続学習(必修)により、医療現場が日常抱えている安全・安心問題を解決するため、また、幅広く複雑な状況へ柔軟に対応するために特定の固定観念にとらわれず、現場に即した実践的な医療安全の管理スキルを継続して習得しています。
■ 新着情報 および お知らせ ■
●2025年度 学術優秀賞 受賞者について
今回の学術講師会における学術優秀賞につきましては、学術優秀者規則に定める「2022年度・2023年度・2024年度」の3年間におきまして、医療安全継続学習「前期」および「後期」の必修課程科目を履修されました83名の先生方が受賞対象者となっておられます。
この度の先生方の学術優秀者受賞を心よりお喜び申し上げるとともに益々のご活躍を祈念申し上げます。
●2025年医療安全継続学習「特別履修科目」のご案内
日頃より 当機構の医療安全管理教育研修活動に対し、ご理解とお力添えを賜り誠にありがとうございます。
さて、2025年度の医療安全継続学習「特別科目履修」の案内を送付させていただきます。
昨年度より、受講生および講師会の先生方々から、「モチベーション向上」に関する科目を学習および復習して、現場で指導していきたいというご要望を沢山いただいておりました。
今回、新年度の特別履修科目として「モチベーションマネジメント」履修のご案内を送付させていただきます。
病院における働き方改革、離職率について、医師・看護師の働き方改革、帰属意識の形成と離職率の改善、院内の多職種間のコミュニケーションの活性化、モチベーションの向上およびモチベーションアップ対策、また、モチベーションの維持継続、回復方法など、やりがいを感じる職場環境作り、そして、医療機関に求められる「質・サービスの向上」など、現在の医療現場で課題とされている内容となっております。
お忙しいところ大変お手数をおかけいたしますが、リーフレット(学習内容)をご確認のうえ、履修いただけますようお願いいたします。
これからもご自身の現場で、より質の高い実践および適切に対応していただけるよう、添削指導はもちろん、必要な研究資料の提供など、全面的にサポートさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
■ Practical Activity Report ■
実践活動レポート(小論文)の募集
日々医療現場の最前線でご活躍中の先生方から、貴重なご経験および体験談などを募集させていただきます。
作成いただいたレポートにつきましては、これから医療安全学習に取り組む方、実際に医療現場に従事されている方への業務改善教育資料など、今後の医療安全管理教育のための資料やテキストの内容として参考にさせていただきます。
お忙しいところ大変恐縮でございますが、ご理解とご協力ほどよろしくお願い申し上げます。
今期の活動実践レポートの「募集テーマ」につきましては、下記の通りです。
①スタッフ指導での実体験
②実際に改善された事例について
③その他(自由テーマ)
先生の皆様、ご協力お願いいたします。
Medical Safety Continuing Education
◎医療安全管理継続学習 年度別履修科目一覧
◎2016年度(平成28年)
「後期」必修科目・「ハラスメントにおけるリスクマネジメントスキル」
◎2017年度(平成29年)
「前期」必修科目・「ヒヤリハット・インシデントの分析手法」
「後期」必修科目・「医療現場におけるメディカル心理学」
「特別」任意科目・「ホスピタリティマネジメント」
◎2018年度(平成30年)
「前期」必修科目・「医療安全におけるアンガーマネジメント」
「後期」必修科目・「人間関係改善のリスクマネジメント」
◎2019年度(令和元年)
「前期」必修科目・「インシデントとヒューマンファクター」
「夏期」任意科目・「医療現場におけるリスクコミュニケーション」
「後期」必修科目・「安全管理体制の構築とアセスメント」
◎2020年度(令和2年)
「前期」必修科目・「院内感染管理対策」と「立入検査に備えるリスクマネジメント」
「夏期」任意科目・「コミュニケーションエラー対策とリスク」と「医療安全業務指針」
「後期」必修科目・「ヒューマンエラー対策とリーダーシップスキル」
◎2021年度(令和3年)
「前期」必修科目・「ストレスマネジメントアビリティ」
「夏期」任意科目・「レジリエンスと安全対策レビュー」
「後期」必修科目・「管理者のためのスタッフ教育方法1」
◎2022年度(令和4年)
「前期」必修科目・「管理者のためのスタッフ教育方法2」
「夏期」任意科目・「フレイル対策と転倒転落防止リスクマネジメント」
「後期」必修科目・「管理者のためのスタッフ教育方法3(管理技術)」
◎2023年度(令和5年)
「前期」必修科目・「心理的生産性とリスクマネジメント」
「夏期」任意科目・「管理者のための医療安全管理アンラーニング」
「後期」必修科目・「EBNとリスクマネジメント」
◎2024年度(令和6年)
「前期」必修科目・「医療現場におけるエンゲージメント」
「夏期」任意科目・「医療現場における課題と業務改善計画の実務」
「後期」必須科目・「医療現場におけるナレッジマネジメント①」
◎2025年度(令和7年)
「前期」必修科目・「医療現場におけるユマニチュードと医療DX」
「特別」必修科目・「モチベーションマネジメント」
「後期」必須科目・「医療現場におけるナレッジマネジメント②」
院内研修教育キットについて
お忙しい研修担当者様のために「PowerPoint」と「発表者用原稿」がセットになった研修キット
昨今、コロナ感染拡大、それに伴う感染防止対策等により、社会全体に甚大な影響が出ている中、医療機関におきましても医療安全における集合研修の自粛および中止が余儀なくされているのが現状です。
しかしながら、事故・ミスを防止するための職員への医療安全教育や研修は欠かすことはできません。
医療安全管理担当および教育担当が医療機関において役割やその責務は大きいことから、医療安全に対する意識は高まっていますが、「年2回の院内研修のテーマに苦労している」「効率的な院内研修を実施したい」「院内研修資料を作成する時間がない」「研修をスムーズにすすめたい」「毎回同じような内容になる」または、「同じテーマで個別(部署ごとなど)に研修できるものが必要」などの声が多く寄せられています。
そこで、医療機関への教育支援として、年2回の院内研修および部署個別でも教育研修が実施できるように、また、費用の軽減を行い、院内教育研修を適切にすすめていただきたく、院内研修教育キットをご用意しております。
お忙しい研修担当者様のために「PowerPoint」と「発表者用原稿」がセットになっており、テーマごとに「USBメモリ」に収録しており、持ち運びも簡単で、すぐに院内研修が実施できます。